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起業家人材育成講座 いわてキボウスター開拓塾

岩手県の豊かで多様な資源に着目した新ビジネスを創出する若者を育成するため、県の財政支援を得ながら、ふるさといわて創造プロジェクト参加校の学生を対象に、アントレプレナーシップ(起業家精神)を醸成する実務教育を実施しています。

起業家人材育成講座・
いわてキボウスター開拓塾PV

キボウスター
(KIBOASTER)の由来について

夢を大きく語ること、大口を叩く人のことを、英語では愛情を込めて「BOASTER=ボウスター」と呼びます。その「BOASTER」と「起業」や「希望」を意味する「キ=KI」をつなぎ合わせた「KIBOASTER(キボウスター)」には、「愛するふるさといわてを切り拓いて、夢を実現する」という思いが込められています。

プログラム

20名程度の学生を対象に、週末を中心とした2つのプログラムを半年ごとに繰り返して実施しています。
もちろん、続けて受講することで1年かけて両方のプログラムに参加することも可能です。
創出型、実践型を経ることで、多くの理解者・協力者を得られビジネスプラン実現がより現実的になります。

  • ビジネスプラン創出型 ビジネスプラン創出型
    ビジネスプラン創出型

    ものづくり、まちづくり、農業など、興味のあるテーマを設定し、地域リーダーを中心とする大学のゼミのような形式で学生個々にビジネスプラン作成に取り組みます。
    地域リーダーによる指導や専門家による経営に関する講義、フィールドワークなどを通じてビジネスプランを練り上げます。
    学生それぞれが作成したビジネスプランのうち優れた10件程度を報告会で発表します。

  • ビジネスプラン実践型 ビジネスプラン実践型
    ビジネスプラン実践型

    創出型で選ばれたプランを中心に4名程度のチームを組み、現場で実践している大人や経営者との意見交換を踏まえ、試作・実践などを通じてビジネスプランに磨きをかけます。
    そのほか、マーケティングやファイナンスなど経営に欠かせない知識の講義も実施します。
    創出型からより具体的になったビジネスプランを報告会で発表します。

対象

ふるさといわて創造プロジェクト
参加高等教育機関、所属の学生・大学院生
岩手大学 / 岩手県立大学 / 同盛岡短期大学部 /
同宮古短期大学部 /
富士大学 / 盛岡大学 /
一関工業高等専門学校 / 杏林大学

STAFF

リーダーシップを学べる地域リーダーや専門分野の第一線で活躍されている講師陣、
地域に貢献する企業・団体が、当プログラム進行を支えます。

  • 地域リーダー

    片野 圭二氏
    株式会社アイカムスラボ
    小友 康広氏
    株式会社花巻家守舎、株式会社小友木材店
    照井 貴博氏
    株式会社長栄館
    工藤 昌代氏
    株式会社ホップス
    工藤 朋氏
    株式会社わしの尾
    ほか
  • 講師

    小川 淳氏
    FVC Tohoku株式会社
    竹井 智宏氏
    一般社団法人MAKOTO
    竹川 隆司氏
    一般社団法人IMPACT Foundation Japan
    金谷 克己氏
    株式会社エディションズ
    小安 美和氏
    株式会社Will Lab
    ほか
  • 協力企業・団体

    メンター
    有限責任監査法人トーマツ
    協力
    岩手県中小企業家同友会
    いわぎん事業創造キャピタル

参加学生の声

三浦 大輝さん
一関工業高等専門学校4年2018年度時

キボスタ3期・4期に参加した僕の、変わったものと変わらなかったもの。

変わらなかったものは僕の夢、「超人になること」。むしろ、仲間たちや先生と語り合ったことでその思いは強まりました。夢を真面目に話せる仲間たちができたのはこの場を通してのことです。キボスタには強い思いを抱いた変人が集まる傾向にあるので、もしかすると親和性が高かったのかもしれません。

そして、変わったものは夢との向き合い方。それまで作りたいものは自分のために作れば良いと思っていましたが、社会実装という視点を持つようになりました。どうすれば自分の夢のために行いを社会に還元でき、共感を得られるのか。どんな人を幸せにできるのか。それまであまり考えたことがありませんでした。僕はまだ、この問いへの十分な解を見つけることは出来ていませんが、キボスタに参加しなければそもそも出会うのはもう少し先だったと思います。

もしキボスタへの参加を迷っている学生がいるなら、僕は参加を勧めます。辛く楽しい半年間で何を得るかは人それぞれですが、その後の考え方を左右するような「問い」に出会えることを願っています。

村上 琳香さん
岩手県立大学2年2018年度時

キボスタで私が得たことは失敗と広がりです。沢山失敗したのでキボスタを終えたばかりの頃は、落ち込む気持ちが強かったです。しかし今は、所属する団体でイベントを企画する際に同じような場面に出くわしても、経験やキボスタで繋がった人達に頼ることによって、どうすれば良いかを考えられるようになりました。失敗の多さは経験の多さなのかもしれません。

また、大学の友達には「そんなことをしたいなんて偉いね」で片付けられてしまう話が、キボスタでは片付けられずに済みます。片付けない人達がいる、そんな人が沢山いて、私の周りを形づくっている。今ではその事に感動していて、授業で何かの制度を作った人の話が出ても、感動するようになってしまいました。

私は自身の経験から、ある人達にとって居場所のような「いつも行く場所」を提供したいと常に考えています。まだまだ実現できていませんが、キボスタで行動している仲間とたくさん触れあい、刺激になっているので諦めず気長に追っていきたいと思っています。

田村 智寛さん
岩手大学3年2018年度時

現代の農業は数多くの問題を背景に、生産だけで生計を立てるのは難しくなっています。私は岩手県立農業大学校から3年次編入学を経て、岩手大学農学部3年生として活動しています。私は実家が農家ということもあり、農業に生産以外の新しいビジネスを創出したいと考え、岩手大学へ編入学し、そこでキボスタの存在を知り、参加しました。

私は理論だけでなく、リアルな現場も経験しているという強みを生かし、“農家直営飲食店の展開と、それを基盤としたオムニチャネルの構築”をテーマにビジネスプランを作りました。ビジネスプランを練っていく背景には社会・地域課題解決があり、課題の原因となる要素が多く含まれているため、一人の発想や思考力にはすぐ限界が訪れます。そこで最も大切だったのが“人との繋がり”です。キボスタでは一流起業家さんから、監査法人若手社員のメンターさん、他学部、他大学の学生など多くの人と出会い、議論できたため、四苦八苦しながらも5期を終えることができました。

このキボスタでできた繋がりを将来起業するにあたっても変わることなく大切にし、岩手全体のコミュニティにしていきたいです。そしてキボスタ修了生が中心となり岩手を盛り上げていきたいと思っています。